筆ペンを何に使うのか決まっていますか?
こんにちは (๑′ᴗ‵๑)
書道未経験の私もそうなのですが、まず筆ペン初心者さんの場合は柔らかい穂先と紙の距離感や力加減が掴みにくいと思います。やはり毛筆には慣れるまでの練習が必要です。
書きやすい筆ペンと紹介されていても、まるっきり未経験の場合はやはり書きにくいものなので、諦めないでしばらく使い続けてみてください。
筆ペン初心者さんには穂首(毛の部分)が短めでコシがあるもの書きやすいです。あとは、宛名書きなら耐水性を優先したり、仮名文字なら極細がいいといった感じで、使用目的によってもお勧めの筆ペンが変わります。
筆ペンの違いと選び方のチェック項目。
- 穂首の種類(人口毛筆/その他)
- 字や線の太さはどのくらい? (習字/太字/中字/極細)
- 携帯したい?(万年筆型/筆ペン型)
- インクの耐水性は必要?(染料インク/顔料インク/墨液/速乾性)
- インクを交換して使いたい?(カートリッジ式/使いきり)
- インクの色は?(墨/薄墨/朱色/カラー)
私の現在のお勧めの筆ペンは…
漫画のベタ塗りと絵手紙→三菱鉛筆の『新毛筆』でしたが廃盤になってしまいました。
漫画のベタ塗りと絵手紙→速乾タイプの顔料インクが手を汚さないのでお勧めです。
写経や宛名書き→呉竹の『万年毛筆 写経用 85号』
ハガキやお手紙→呉竹の『レターペン 極細 硬筆』は書きやすいです。使ったことはないけど『瞬筆 小筆 かため』も良さそうです。
デザインの良さと書きやすさ→あかしや『天然竹筆ペン』
デザインの良さと書きやすさ→あかしや『万年毛筆 蒔絵物語』
最近はペンケースにも入るサイズのカートリッジタイプが好きです。インクはもちろん水性顔料で耐水性のあるもの。
1. 穂首の種類(人口毛筆/フェルトペンタイプ)
書き味の大きな違いは穂首のタイプで決まります。
本物の筆と同じように細い毛を1つにまとめた毛筆タイプの筆ペンと、サインペンのようなフェルト芯で強弱がつけられるようなタイプがあります。
毛筆タイプの場合、天然毛か、人造毛か?
筆ペンのほとんどはナイロン等の人造毛です。天然毛の筆ペンはあまり多くないので、こだわりのある方以外は無視していいと思います。人造毛でも本物の筆と比べて遜色ありません。
天然毛の筆ペンはこんなのがあります。
ハガキや手紙用のお勧め
毛筆タイプをお勧めしておいてなんですが、ハガキなどに細い字でサラサラと書きたい場合は、呉竹の手紙ペンやレターペン(硬筆タイプ/水性染料)はとても書きやすいです。ただし耐水じゃないんですよね💦
2. 字や線の太さはどのくらい?(習字/太字/中字/極細)
買おうと思った筆ペンに複数のサイズがある場合は、まず「中字」を選び、次から好みのサイズに変更します。ただし使用目的が「かな手紙」とか細字だと決まっている場合は細字や極細を選んでください。写経は極細寄りがお勧めです。
種類の多さなら、まず呉竹かぺんてるで決まり。
太字・中字・極細が揃っているシリーズで始めてみる。
呉竹 完美王(顔料)、ぺんてる ぺんてる筆(染料)がともに揃っています。
書きやすいと評判の、ぺんてる筆「つみ穂」と「すき穂」の違い
ぺんてる筆の「つみ穂」と「すき穂」は書きやすさでは評判がいいです。ただし染料インクです。この つみ穂とすき穂の違いですが、
つみ穂は、穂先を摘んで筆のコシを強くしたもの
すき穂は、穂先を漉いて筆のコシを弱くしたもの
だそうです。
筆ペンなのに普通の太筆サイズ。
見た時驚いたコレ…これだけあればどこでも書道!
3. 携帯したい?(万年筆型/筆ペン型)
カートリッジ式の中でも、従来の筆ペンの形状のもの(長いです)と、より携帯性に優れデザインも美しい万年筆型があります。筆ペン型のほうが比較的カートリッジ容量が多いので、太い字を書いたりベタ塗りをする場合は筆ペン型が適しています。持ち歩く場合は万年筆型がおすすめです。
インクをたくさん消耗する用途には筆ペン型
呉竹 完美王(顔料)、ぺんてる ぺんてる筆(染料/顔料)などが代表的。
持ち歩いて使う場合は万年筆型
お手軽価格から高級品まで色々。ぺんてる筆 きらり(顔料)、呉竹 万年毛筆(染料/顔料)、プラチナ 本毛筆/新毛筆(顔料)、呉竹 万年毛筆(染料/顔料)などがあります。
4. インクの耐水性は必要?(染料インク/顔料インク/墨液)
インクの種類は、染料インクと顔料インクが中心で、墨液を使用したものと油性もあります。
- 水性染料インク:水に流れる
- 水性顔料インク:乾くとわりと耐水
- 墨液:乾くとわりと耐水
- 油性:耐水
宛名書き、絵手紙、漫画は耐水性の顔料インクがお勧め。
あかしや 天然竹筆ペン(顔料)、呉竹 完美王(顔料)、ぺんてる ぺんてる筆の一部(顔料)が代表的です。
墨液の筆ペンって何?
固形墨を擦らなくてもいいように開発された墨汁(=墨液)の材料は、カーボンブラック・合成樹脂(or膠)・香料(龍脳)・他添加物だそうです。
最近使った三菱鉛筆の新毛筆(筆ペン)の墨液は速乾性と耐水性がかなりUPしていました。そして墨の匂いはしません。膠を使わないと臭い消しの必要がないため香料を使わずに済むためかと思います。臭い消しが必要なくても墨らしくするため墨汁には香料を加えているそうです。
速乾性の筆ペンも発売されています。
今のところ、パイロットの「瞬筆」と、ぺんてるの「速乾ぺんてる筆」があります。「瞬筆」は染料インクだったのでスルーしてましたが、2021年に顔料インクも登場して試してみたい筆ペンです。「速乾ぺんてる筆」も顔料インクです。
5. インクを交換して使いたい?(カートリッジ式/使いきり)
長期的、頻繁に使う場合はカートリッジ式がお勧め
容量の多めで、後軸全体がカートリッジになっているものと、万年筆のような小さめのカートリッジがあります。絵を描いたりと大量に消費するなら後軸カートリッジがお勧めです。
あかしや 天然竹筆ペン(顔料)の他に、上で紹介した携帯性に優れた呉竹 万年毛筆や、ぺんてる筆 きらりなどが代表的。
カートリッジ式なら自分で詰め替えも可能。
書道用の墨汁を100均で買ってきてカートリッジに詰めて使ってる方もいます(低コスト!)。特に問題はないそうですが自己責任で(インクの交換時はよく洗ってください)。
一時的に使う場合は固定式(使い切り/使い捨て)でOK。
その日だけ記名して頂くとか、短期的な使用なら固定式がリーズナブルでお勧め。あかしや 新毛筆(染料)、呉竹 美文字筆ペン毛筆(顔料)などが代表的。
6. インクの色は(墨/薄墨/朱色/金銀/カラー)
文字書き用途としては、墨・薄墨・朱色の3色が基本です。おめでたい時などに金銀などもありますね。白もあります。ぺんてるの金の穂・銀の穂はお尻をカチカチ押して出すので使いやすいです。
お絵描き用のブラッシュペンとなると、カラーも豊富です。金銀の他にラメカラー等あります。
カラー筆ペンは以下の3つが代表的。色数の多さならZIGがダントツ。この分野では呉竹さんが頑張っていて、ラメやメタリックも出しています。ぺんてる アートブラッシュ 全18色(染料)
呉竹 ZIG 全80色 リアルブラッシュ(染料)
あかしや 水彩毛筆 彩 全20色(染料)
最終的にはデザインの好み、持ちやすさを大切に。
身近に置くものは好きなデザインで選ぶと半分は成功です。私はあかしやの天然竹筆ペン(耐水/顔料)が好きです。呉竹のCOCOIRO(非耐水/染料)はかわいい軸を選んで毛筆カートリッジを入れると、かわいい筆ペンになります。大人向けで高価なものには万年筆やボールペンとセットでデザインされたものもあります。
実用性を重視するなら可愛くなくてもセンス悪くてもいいんですけど…😂
(この記事は新しい筆ペンを使うたびに更新する予定です)