水性顔料で滲まない筆ペン『完美王』
こんにちは (๑′ᴗ‵๑)
最初に購入したのは墨色・朱墨・うす墨です。後発なだけあって本当によくできている筆ペンだな…と思いました(過去形)。
その後、発売直後にはなかった極細と太字もラインナップされてました。個人的には極細が欲しかったので早速購入。
キャップにペンクリップもどきの出っ張りが付いてて(形が似ているだけでクリップの機能はなし)、それでコロコロ転がるのを防いでます。キャップを外したまま置くと転がるかも。
最初の印象はとても綺麗なデザイン。期待値最大!
ツヤツヤして美しい軸。しかし、軸が太めでツルツルしてて持ちにくいです。この透明部分がいつまでもきれいなままかと思っていたのですが…
やっぱりインクが広がって汚れていく感じです。こうなってくると、持ってる指も汚れたりします。
『完美王』の中字と極細は、穂首の長さがこんなに違うのにキャップの大きさは同じです。短い穂先はコントロールしやすいので初心者には書きやすく感じられますが、熟練者には物足りないと思われます。
新しい構造で、軸を押さなくてもインクが出ます。
黄色いキャップとリングを外して、カートリッジをセット。
毛細管現象を利用してカートリッジからインクを送ります。それで軸を押さなくてもインクが出てくる構造です。
インクのボタ落ちが発生してしまいました💦
軸内にインクが少し広がってますが漏れることはなさそう…と、思っていた矢先、「完美王、お前もか!」って感じで、キャップを開けた途端にインクがボタボタ〜!!あああー!!
寝せて保管していたのですが、しばらく使ってなかったせいでしょうか。こちらも条件(気温の変化とか?)によってはボタ落ちがおきますね。
インクがボタ落ちする『ぺんてる筆』からの乗り換え候補を探していましたが、以上のような理由でこれは無理かなあ…残念。
完美王のインクカートリッジを分解しました。
インクが出にくくなってきたので、インクカートリッジの構造が知りたくて、蓋になってる部分を引き抜いてみました。
線がかすれ気味になってたのでインク切れかと思ってましたが、開けたらドウーッ!って朱墨が流れ出てきて机の上が朱色に…。中は底上げでもなく全部インクが入ってるっぽいので良心的大容量です。シリンジの目盛りでは約6.5mL〜7mL近くまで入ります。
極細も同様にすこしかすれてきたため、インク切れかな?と思って引き抜いてみたら、インクがドバッて流れ出てきて紙が真っ黒。こりゃダメですわ〜。不透明な軸なのでカートリッジの交換時がほんとわからない。今までは目一杯押して空気がブジュブジュって出できたらインクがないんだなと分かりましたが、軸を押さなくてもいい反面、カートリッジの替え時が分かりにくいです。可視化って大事よね!
呉竹『完美王』の長所と短所。節約派の味方!
その後リニューアルされて、カートリッジの流量が3種類に増えて、穂先の太さと組み合わせられるようになりました。中字と極細用カートリッジを組み合わせたらボタ落ちが無くなるかなあ?
5年ほど使用しましたが、結局『完美王』は手放しました。その理由としては下に並べた欠点が全てです。最終的に行き着いた筆ペンは、手に馴染むサイズで、ボタ落ちしない、インクの減りもわかりやすいカートリッジタイプでした。個人的に顔料インクであることも重要です。
⭕️ 初めて筆ペンを使う方にも使いやすい(ほうだと思う)
⭕️ 水に流れない耐水性
⭕️ 安定したインクの出方(の時もあった…)
⭕️ デザインが美しい
⭕️ 再利用しやすい
✖️ 軸がツルツルで太めなので持ちにくい
✖️ 滅多にないけどたまにインクがボタ落ち
✖️ インク切れが見極めにくく、カートリッジの交換時がわかりにくい
再利用しやすい構造なので、よ〜く洗ってから余ってたインクを入れてみました。今のところちゃんと使えています。インクの減りが早い太字をよく使うなら、呉竹さんの墨液をカートリッジに移し替えて使うのもアリだと思います。100均に売ってるシリンジ(注射器)を使うと便利ですよ!
筆ペンのインクの色の比較画像です。
完美王はくっきりした濃い黒ですね。
ぺんてる筆との薄墨比較。ぺんてる筆は染料インク、完美王は顔料インクです。紙のせいもあるけど、染料のほうが重ねても馴染んで均一になる感じです。顔料は滲まないのでお絵かきに向いてると思います。