レビュー | サーモス『シャトルシェフ』意外な欠点もあり! 人を選ぶ保温調理器

サーモス シャトルシェフ 2人用 ホワイト THERMOS shuttleChef KBF-1600

⭕️温野菜が簡単、一人暮らしでも野菜がたくさん食べられます。

こんにちは (๑′ᴗ‵๑)
簡単料理に憧れていて、突然『シャトルシェフ』が欲しくなりました。一人暮らしで1口コンロしか使えないような場合も、もう1つコンロが増えた感じで便利になりますね。

火がついてることも気にせず、火加減も気にせず、吹きこぼれも気にせず、ガス代電気代も気にせず、ほったらかしで保温調理。レビューでは大絶賛する方も多いので、これは使ってみたい! と思ったのですが……かなり悩んでいました。大きさがなかなか決められなくて。

サーモスの『シャトルシェフ』はどのサイズを買えばいいの?

シャトルシェフのサイズで迷ったら、3〜5人用の2.8Lがベスト! なぜならレシピも2.8リットルが基準になってるものが多いから!

サーモス シャトルシェフ サイズ 比較 THERMOS shuttleChef

これがサーモスのシャトルシェフの容量ラインナップ。3種類あります。基本は1.6Lと2.8Lと4.3L。3〜5人用と人数で説明されているので、それを信じてOKです。

小さい『シャトルシェフ』を買っても大丈夫?

シャトルシェフで保温性能をあげるためには、調理鍋(内鍋)いっぱいに作るのが良いのだそうです。我が家では1人の時もあるし2人の時もあるし、1.6リットルと2.8リットルで悩みました。

サーモス シャトルシェフ サイズ 比較 THERMOS shuttleChef

型落ちの1.6リットルのシャトルシェフが処分価格だっので購入しました。一人暮らし、少食の二人暮らしには1.6リットルで十分。ただ、おでんには全然足りません

⭕️ 1.6リットルは意外とたくさん作れる感じ。

1.6リットルの調理鍋(内鍋)は小さい雪平鍋くらいの大きさ、と聞いていたので、サイズはだいたい想像できていました。実際、開けて見てみると本当に小ぶりの鍋でした。小さすぎないかな?と不安になりつつ、とりあえずシチューを作ってみます。

サーモス シャトルシェフ 2人用 ホワイト THERMOS shuttleChef KBF-1600

タマネギ1個、ジャガイモ3個、人参は小ぶりのものを1本、あとは鶏肉200gくらい。まだ少し余裕がある感じです。

たくさん食べる方なら2人でも2.8リットルがお勧め。たくさん作り置きして、あとは冷蔵/冷凍で毎日電子レンジで温めて食べるという使い方も、忙しい方には向いてると思います。

⭕️ 調理鍋がフッ素コーティングで、調理鍋フタがガラス蓋。

調理鍋(内鍋)にフッ素コーティングが施されたタイプ。調理鍋フタも強化ガラスになって中が確認しやすくなりました。

⭕️ 保温容器に取っ手がついたタイプも新登場。

これは「シャトルシェフ」を使ったことのある皆さんの希望だったと思います。抱えて持ち運ぶのが面倒でした。調理鍋フタも置けるようになっています。こちらの調理鍋はフッ素コーティングではなく、底面3層構造になってます。

もちろん、ガスやIHヒーター等、色々な熱源に対応しています。

❌ あれ? カレーやシチューにとろみがつかない?

真っ先に作ってみたのがカレーとシチューだったのですが、6時間くらい経って蓋を開けてみると、まったくとろみのついてないサラサラしたカレーとシチューが出来上がってました。検索してみると、シャトルシェフで作るカレーやシチューにとろみがつかないという感想がけっこう出てきます

サーモス シャトルシェフ 2人用 ホワイト THERMOS shuttleChef KBF-1600

とろみ成分のデンプンが酵素で分解されるからという説明がありましたが、それが原因なのかなあ? 詳しいことはわかりませんが、シャトルシェフと言えばカレーとシチューと思い込んでいた私はかなりショックでした。おかゆはいい感じになってましたよ。

結局、あまり活用できなくて売っちゃいました。

絶賛レビューとは逆に評価の低いレビューがありますが、私の感想もほぼ近いものでした。理由はこんな感じ。

  • 鍋一杯にするのが難しい。
  • お肉がほろほろにならない。
  • 腐敗するらしい。

❌『シャトルシェフ』の性能を引き出す条件が面倒くさい。

真空二重構造の保温容器と、この厚い保温容器フタで保温します。もともと小さいサイズを選んだので、保温性能にはあまり期待はしていませんでしたが、意外にもシチューは暖かさが持続しました。室内の温度に左右されると思いますが、肌寒い時期に、6時間経ってもそのまま食べられるくらいには暖かかったです

サーモス シャトルシェフ 2人用 ホワイト THERMOS shuttleChef KBF-1600

ただ、その保温性能を高めるためには鍋8分目一杯にするという条件があって、煮汁が少ないものとかどうしたらいいの? そういう調節が面倒くさかったです。

❌ 角煮なんて絶対無理! お肉が柔らかくならなかった。

大きな鍋は別なのかもしれませんが、小さなシャトルシェフでは豚の角煮とか、ビーフカレーのお肉をほろほろに仕上げるのは難しそうです。シチューの鶏肉すらほろほろには程遠かったので、そういうものを作るなら圧力鍋を使ったほうが断然楽ですね。火にかけて保温してを3回くらいやっても圧力鍋のようにはなりませんでした。何度も保温を繰り返さないといけないので、まったく時短にはなりません

❌ 内鍋の使い勝手が良くなくて別鍋で調理。

小さな鍋だったせいもあって取っ手の部分が熱くなりやすく(うちはガス)、調理は深型フライパンでしていました。沸騰したら内鍋に移すという使い方で、逆に洗い物が増えてました。

❌ 朝から晩まで保温しちゃダメ。会社員向きではなかった。

一番大きな誤算は、取扱説明書に「長時間保温すると腐敗の原因になります」と書いてあったこと。沸騰したものをすぐ蓋をして保温鍋に入れたら殺菌されて腐らないのではないかと勝手に思い込んでいました。朝仕込んで会社に行って夜食べるという使い方が推奨されていません。朝から夜まで保温してて腐ったことはないんですけどね。調理の仕方によっては雑菌が入ったりして腐ることもあるのかと思います。

⭕️ 光熱費爆上がりの今、節約のためにお勧め。

2017年に計算した時は、都市ガスで弱火煮込みは1時間3.3円〜6円前後くらいだったため大して節約にならなかったのですが、今後どんどん光熱費が上がって行きそうなので、こういう調理器をうまく使いこなせると節約できそうですね。プロパンガスを使っている家庭なら効果も大きいです

1060x660 THERMOS ShuttleChef KBF-1600

金額的なこともありますが、火加減や吹きこぼれを気にしなくていいというメリットのほうも重要だと感じます。

圧力鍋と比べると一長一短。ライフスタイルに合えば最高。

まず保温時間の点から会社員の一人暮らしにはあまり向いてないような気がします。それで小さいサイズが定番になってないのかも。実際はよほどの事がない限り、冬なら朝仕込んで夜食べるのは大丈夫だとは思いますが…。根菜なんかを保温調理するのに向いてます。肉じゃがやスープ系に使うのならお勧め。ジャガイモが煮崩れない点は良かったです。

1060x660 THERMOS ShuttleChef KBF-1600

私はお肉の煮込み料理ができると思い込んで購入したので期待はずれでした。保温調理にどこまで価値が見い出せるかが評価の分かれ目かと思います。

赤ちゃんや幼児のいる家庭には放置で調理できるシャトルシェフや電気圧力鍋は向いてると思います。ただ、シャトルシェフは蓋がきっちり閉じられないので(新しい製品は不明)、ぶつかってこぼしたりしないようにご注意を。

関連記事:タイガー魔法瓶「パーティープレート」(CRK-A100 RM)

関連記事: レコルト「プレスサンドメーカー プラッド」お手軽なホットサンド

関連記事:ビタントニオ「ホットサンドベーカー」たい焼きもモッフルも