お絵描きにも万年筆を使おうと思い、インク探しを開始。
こんにちは (๑′ᴗ‵๑)
大人になってから初めて買った万年筆、セーラーのレクル(透明感)が意外と書き味良かったので、万年筆をお絵描き用にも使ってみたいと思ったのがインク探しの始まりでした。欲しい色はとりあえず黒とグレー。
黒は顔料系がいいかな〜となんとなく決めてます。次に薄いグレー探し。ネットの画像をやレビューを頼りにたどり着いたのが、エルバンのグリヌアージュでした。見えにくい!というのがいいですね。エルバンのインクを色々と見ていくうちに、アンティークブーケやミントグリーンも使えそうな色だな〜なんて思って……とりあえず3色買ってみました。アンティークブーケは見た瞬間に好きな色だったので30ml。
エルバンのインクもちょこっとリニューアル。「The Jewel of Inks」。
「トラディショナルインク」って名乗ってたはずの万年筆用インクのシリーズが、いつの間にか「インクの宝石」シリーズになってました。で、新色が追加されて全35色になりました。いろんな画像の色を見て作った擬似カラーチャート。
忘れな草ブルー(BLEU MYOTOSIS)
グレイッシュグリーン(VERT DE GRIS)
グリヌアージュ(GRIS NUAGE)
ブラック(PERLE NOIRE)
モクセイソウグリーン(VERT RESEDA)
ミントグリーン(DIABOLO MENTHE)
カランクブルー(BLEU CALANQUE)
ツルニチソウ(BLEU PERVENCHE)
ブルーアズール(BLEU AZUR)
サファイヤブルー(ECLAT DE SAPHIR)
ナイトブルー(BLEU NUIT)
ディープブルー(BLEU DE PROFONDEURS)
ライトグリーン(VERT PRE)
アイビーグリーン(LIERRE SAUVAGE)
オリーブグリーン(VERT OLIVE)
エンパイアグリーン(VERT EMPIRE)
アイランドカフェ(CAFE DES ILES)
ティーブラウン(LIE DE THE)
ココアブラウン(CACAO DU BRESIL)
ティエラ・デル・フエゴ(TERRE DE FEU)
ブトンドール(BOUTON D'OR)
ビルマの琥珀(AMBRE DE BIRMANIE)
インディアンオレンジ(ORANGE INDIEN)
イナゴマメレッド(ROUGE CAROUBIER)
ガーネットレッド(ROUGE GRENAT)
オペラレッド(ROUGE OPERA)
ブルゴーニュレッド(ROUGE BOURGOGNE)
トロピカルコーラル(CORAIL DES TROPIQUES)
アンカーブラウン(ROUILLE D'ANCRE)
アンティークブーケ(BOUQUET D'ANTAN)
テンダーローズ(ROSE TENDRESSE)
シクラメンレッド(ROSE CYCLAMEN)
ラルム・ド・カシス(LARMES DE CASSIS)
ムーンシャドウ(POUSSIERE DE LUNE)
ヴィオレパンセ(VIOLETTE PENSEE)
30mlのボトルは四角い形で、ペン置きの溝が付いてます。
紙箱に入っているので、紙箱は捨てずに保管用にとっておきましょう。箱の中に入れておけば光が当たらず劣化も防げます。もちろん消費が早ければそんなことは考えなくてもいいのですが。
エルバンのこのシリーズのインクは、カートリッジの他に、10ml/30ml/100mlのボトルがあります。
エルバンのアンティークブーケはやはり好みの色でした💕
水筆ペンで適当に塗ってみました。濃いところはそのまま、薄いところは水で薄めた色です。少し濁ってるけど、それほど沈んでなくて、なんというか愛らしい渋ピンクですよね。ネーミングもかわいいです。
そして、試し書き用の万年筆もエルバンにしたのですが、これが大失敗。興味がある方は下の記事をどうぞ。
最初に買ったインクは直感で選ぶから、多分ずっと好きな色。
と、1年以上経ってから思いました。最初に買ったグリヌアージュとアンティークブーケはなんか好きなんですよね。
グリヌアージュも透明ペン芯だと淡くて美しいです。染料インクは水に濡れると流れてしまうので避けてますが、いくつかお気に入りは持っててもいいかなあと思います。
その後も、金粉入りとか香り付きとか、付けペン用のメタルカラーとか、夜光インクとか、ツボを突いてくるエルバンさんなのでした。
エルバンの金粉入り記念インクが美しい……欲しい!
万年筆を使う前は全く知らなかったエルバンですが、見かけた途端に欲しくなるくらい魅力的でした! 金粉入り!✨ あ、でもこれ万年筆用ではなくディップペン(付けペン)用みたいです。万年筆に入れてる方もいるみたいだけど金粉がなかなか取れないそうです。
記念インクは現在6種類。購入したのはキャロブとエメラルドです。最初は限定っぽかったんですが、ガラス瓶も箱もリニューアルして、定番インクっぽくなってます。ガラス瓶は多分付けペンの軸が入るように口が広がったんじゃないかなと思います。
■■ 1670 Caroube de Chypre (キプロスのキャロブ/金)
■■ 1670 Emeraude de Chivor (エメラルドチボー/金)
■■ 1670 Stormy Grey (ストームグレー/金)
■■ 1670 Bleu Ocean (オーシャン/金)
■■ 1670 Rouge Hematite (カーマイン/金)
■■ 1798 Kyantie of Nepal (カイヤナイトネパール/銀)
■■ 1798 Carnelian of Egypt (カーネリアンエジプト/銀)
■■ 1798 Amethyste de l'Oural (アメジストウラル/銀)
エルバンのアニバーサリーインクは箱のデザインも可愛い。
箱も箔押しで可愛いです。創業者エルバンの航海を表現してる図柄だそうです。
インク瓶の封蝋もステキです。エルバンというブランドは、最初は良質なシーリングワックスの材料の買い付けで名を上げたらしいです。厨二病気味だった頃はこういうアイテムに惹かれてたな〜。この封蝋と金色の紐は、キャップを留めてないただの飾りです。
金粉・銀粉は重力で沈んでいきます。
金粉入りインクを万年筆に入れるのは少し冒険ですね。最初、うちでは実験用になってたエルバンのスケルトン万年筆に入れました。結果、インクが掠れることはありませんでしたが金粉はほとんど出てきませんでした。なんだかツマラナイな〜という印象のまま放置すること1年。
最近、セーラーのレクル(透明感)が空いたので、こちらに入れてみることにしました。
レクルに入れたアニバーサリーインクは、いい感じに金粉と一緒に出てきます。これなら楽しい! アニバーサリーインクはフローの渋い万年筆には向いてませんね。
そして、丁寧に洗ったらほぼ金粉も取れました。
金粉は下にたまるので、書き続けていると、より金粉が出てきます。先に金粉がなくなる可能性もありそう。黒い紙にも書いてみましたが、文字がわかるほどの金粉量ではありませんでした。ちなみに黒い紙に書くと、エメラルドチボーの場合は、赤色が目立つようになって角度によっては読めなくもないかな〜程度になんとなく筆跡が見えます。ちょっとした秘密の文章にどうぞ。
他の色のキラキラインクはダイアミンのシマーリングインク。
こちらは32色もあります。インクの色見本がわかりやすいのは、Cult Pensというイギリスの通販ショップ。リンク先に色見本があるので気になる方は見てください。1400円くらいで買えて羨ましい! 50ポンドで送料無料(期間限定)。
外部サイト:Diamine Shimmering Ink | Cult Pens
万年筆のインクってつくづく名前が大事だなと思います。
「キプロスのキャロブ」のキャロブはイナゴ豆のことで、地中海地方が原産。エルバンが航海中に好んで食べたり、キプロスで売買してたそうです。「チボーのエメラルド」のチボーは、コロンビアのチボー鉱山のことでエメラルドの産地。エルバンが航海中のお守りにしてたそうです。これらのお話をベースに作られた色だそうで、単に金粉入り濃茶などと言われるより、ストーリーもあって、色味のイメージが広がる感じがします。
エメラルドは金粉ぽく撮れませんでした。キャロブの方は金に馴染む茶系の色なので、底に溜まった金粉がより金色っぽいです。