セーラーの透明感万年筆「レクル」
こんにちは、しばたんです。
どなたかが「ペリスケに青インクを入れて…」と言ってたのをふと想像してしまい、唐突にスケルトン(透明という意味)万年筆がほしくなりました。私の初めての万年筆です。本当のことを言うと中学生の頃に1本だけ持ってましたが、遠すぎる昔の話でもう覚えていません。
「ペリスケに青インク」というのは「ペリカンのスケルトン万年筆に青いインクを入れている」という意味です。スケルトンは骨格のことで英語では透明という意味はありません。日本の俗語で使われる表現です。英語を話せる人が増えてトランスペアレントという言葉も普及してきているのでそのうち駆逐されるかも。
昭和レトロ感のあるパッケージ
最近はなんでもブリスターケースに入ってる感じですが、ちゃんとプラケースに入って、更に紙ケースに入っていて丁寧な感じです。なんとなく、昭和レトロを感じさせます。万年筆としては安い部類なのにちょっと感動。コンバーターも一緒に購入しました。
2017年のパッケージです。今はどうなってるかな…
ケースから取り出しました。全体像です。キャップを軸のお尻に挿して使うからなのか意外と短い。全長123mmくらい。
透明軸の万年筆も増えました
この記事を書いた時は「プロフィットJr.」「レクル」「プロカラー500」の3種類のみでしたが今はさらに増えてます。かっこ内は当時のセーラーショップの価格。この中でレクルだけは端がスパッと切りとったような形で好みでした。
- プロカラー500(税込5,400円)
- レクル(税込3,240円)
- プロフィットJr.(税込2,160円)
お値段も違いますが、プロカラー500はニブ(ペン先の部分)の装飾も凝ってますし、他の2つに比べてグレードが上なのかなと思います。レクルのニブはあっさりした刻印で、錨のマークと太さを表すMFしかありません。プロフィットJrのニブも同じ。
PMMA樹脂は透明度も高く強度も耐久性もあり
レクルの本体に使われているPMMA樹脂はアクリルガラスと言われる素材です。スッキリとして透明度が高く美しい。
ただし、アクリルは有機溶剤に弱いので、エナメルリムーバー、シール剥がし液、一部接着剤などに触れると、溶けて白っぽくなりますよね。怖くて試してませんが(試したくない😅)、とりあえず注意しておきます。
透明感万年筆を選んだ理由はペン芯
ペンの裏側も透明なんです。綺麗なインク色に染まるはず。これはセーラー万年筆さんだけ!
これが気に入って、カクノの書き味のほうが好みでも(笑)ずっとセーラーの透明軸ばかり使ってました。
インク吸入器コンバーターの取り付け
どうやら透明な万年筆ではインク吸入器コンバーターというものを使って、好きな色インクを入れるらしい。コンバーター、初めて知りました、初めて使ってみました。インク瓶のインクがこれで吸い上げられるのです。まずはペン先にきっちり押し込んで…
ノブ(お尻の部分)を回すと、中のピストンが前後に動きます。中の空気が押し出された状態でインク瓶にペン先を突っ込んで、ノブを回転してインクを吸い上げる仕組みです。
レクスケに雪明、美しいー!
明るいインクは実用的ではありませんが、スケルトン万年筆に入れると映えるのです〜。セーラーの透明感シリーズのペン芯は本当にきれい…
実は…最初に入れたインクはパイロットの色彩雫の「山葡萄」でした。初めてなので視認性のいいインクを使いたかったのです。でも「山葡萄」は光を当てないとかなり黒っぽいインクで、レクスケの良さが活かしきれない…
捨て活的視点
その後、指が痛くなったりして万年筆はあまり使わなくなりました。金ペン極太ニブなら文筆業の先生方も使うくらいなので痛くないのでしょうけど、管理の楽なほうに逃げちゃって…レクルもどなたかにお譲りしまして、今はスネオ1本だけ持っています。
何かに集中する趣味としては楽しかったです。万年筆は高額のものは万単位なのであまり深入りせずに済みました(何度か買いそうになりましたが💦)。