STORiA(ストーリア)のオレンジ色が欲しいな〜。
こんにちは (๑′ᴗ‵๑)
混色可能な『STORiA MiX(ストーリア ミックス)』が発売されたので、過去の記事を少し書き直しました。
※ こちらの記事は、新発売の『STORiA MiX』ではなく、旧版のただの『STORiA』を混色したものです。自己責任でお願いします。なお、旧版とMiXは混ぜるの不可だそうです。その点も注意してください。
ストーリアの基本色。
基本の8色です。イエローグリーン(黄緑)を間違ってlight greenと書いてます。
まずインクの重さをチェック。
オレンジを作りたかったので、レッドとピンクだけでも良かったのですが、イエローと全色組み合わせてみました。イエローを2滴ずつパレットに入れて、他の色は1滴ずつ加えてみました。ブルーとライトブラウンはイエローより重そうです。
混ざらないということはなく混色は可能です。時間が経っても分離もしません。澱などもできません。特に問題はなさそう。その後、長期間保存してたら重い色の方が下に溜まってました。
パレットに取ったインクは乾燥すると細かい薄片になって水に均一に溶けることができなくなるようです。公式サイトにも書いてあるけど、「毎日使うこと(で乾燥させないの)が最高のメンテナンス」のようですね。
STORiA イエローとの混色見本。Y2:1
画用紙に塗ってみました。欲しかったオレンジに近いのはイエロー×ピンクのほうかな。ということで、今回はイエロー2:ピンク1をハイエース ネオ クリアに入れました。レッドと混ぜたものは少し濃いめなので、イエロー3:レッド1のくらいの割合がいいのかも(後で混ぜてみたらこれもOKでした)。
より明るい黄緑(イエロー×イエローグリーン)もきれいですね。パープルとブルーを加えたものは、濃いめの茶色と深緑になりました。
STORiA ライトブラウンとの混色見本。
こちらはライトブラウンとの混色。
ライトブラウン2:パープル1、ライトブラウン2:ブルー1、他は1:1の比率で混ぜてます。
ライトブラウン1: レッド1は、赤い夕焼けのようなきれいな茜色になりました。
ライトブラウン1: ピンク1は、赤煉瓦、テラコッタのような色でこれも意外ときれいでした。混色の基本は、明るいほうのインクの量を多め、暗いインクは少量で加減します。
混色で作った耐水オレンジは継続使用中。
最初に入れたインクがなくなってきたので、新しくオレンジ色を作りました。今度はイエロ3:レッド1くらいで、約8mlくらい作りました。瓶入りのインクは朱色のように見えますが、ハイエース ネオ クリアに入れて書くと明るいオレンジになります。レッドとピンクの色味の違いはあまり気になりませんが、レッドとの混色のほうが微妙に彩度が高いかな。
インクを変えるにあたって万年筆を水洗いしましたが、水に浸けただけではペン芯に色がかなり残ってしまう感じです。セーラー万年筆の透明感系の万年筆にストーリアを入れるなら、同系色を使い続けるほうが良さそうです。
STORiA 各色と極黒との混色見本。
ストーリア3:極黒1の割合で混ぜたらほぼ真っ黒。そして、なんとなくマットな感じがわかるでしょうか? 顔料系はベタ塗りするとマットな感じです。こういう暗〜い色が好きな方もいるかもしれませんが…
ちょっと黒すぎるので水水はたっぷりめで薄めてみました。アイスグレーっぽい色は好きかも。グリーンはさらに薄めると青磁っぽい色になります。万年筆に入れるときは精製水がお勧めされています。かなり薄めても使えましたが、視認性が非常に悪くなるので、そこそこ濃いめがお勧めです。
新発売の『STORiA MiX(ストーリア ミックス)』には専用のうすめ液があります。
STORiA 各色と極黒との混色見本。極黒少なめ。
ストーリア20:極黒1くらいで混色しました(目分量です)。
上段はそのままの色、下段は水で少し薄めた色です。ブルーはやっぱり青墨みたいになりました。画像の中では、パープル×極黒がかなり好みの色でした。和風な感じですよね。
限りなく明るい色や彩度の高い色をストーリアで作るのは難しいのですが、大抵の色なら混色で作れそうな気がしてきました。絶対無理なのは、色彩雫の天色や、ジェントルインクの雪明。この水色系の色相はストーリアにはないのでどうしても無理。あと、極端に淡い色も難しいです。次は、残りの混色をしてみます。
STORiA 各色と青墨との混色見本。
ストーリア10:青墨1くらいの割合で混ぜてみました。下の画像の中で、グリーン×青墨だけデジタルの限界で色があまり再現できていません。実際はもう少しスッキリした感じの色です。
色味も強いけど、渋さもあっていい感じです。
極黒ミックスと青墨ミックスを並べてみました。
ストーリア20:極黒1、ストーリア10:青墨1くらいで混ぜた色です。
青墨のほうがなんとなく雑味がある感じです。
ブルー×イエローグリーンorグリーン、青緑系の混色見本。
青緑系の混色です。上段左側から順に
ブルー2:イエローグリーン1、ブルー1:イエローグリーン1、ブルー1:イエローグリーン2、です。
ブルー×イエローグリーンでは青緑系にはならず緑の幅が増える感じです。
下段左側から順に
ブルー2:グリーン1、ブルー1:グリーン1、ブルー1:グリーン2、です。
ブルー×グリーンで青緑系になります。でも彩度が少し落ちるというか、鮮やかな青緑にはなりません。
パープル×レッドorピンク、赤紫系の混色見本。
青緑系の混色です。上段左側から順に
パープル2:レッド1、パープル1:レッド1、パープル1:レッド2、です。
パープル×レッドの組み合わせはくすむ感じでしょうか。
下段左側から順に
パープル2:ピンク1、パープル1:ピンク1、パープル1:ピンク2、です。
パープル×ピンクの赤紫のほうが透明感が感じられます。
ブルー×レッドorピンク、青紫系の混色見本。
青紫系の混色です。上段左側から順に
ブルー2:レッド1、ブルー1:レッド1、ブルー1:レッド2、です。
ブルー×レッドだと暗めだけど比較的ニュートラルな紫に近くなります。
下段左側から順に
ブルー2:ピンク1、ブルー1:ピンク1、ブルー1:ピンク、です。
かなりブルー寄りになってしまいますね。
パープル×イエローorライトブラウン、茶色系の混色見本。
茶色系になる混色。意外だったのがパープル×イエローで茶色系の色になったことでした。今回はどんな茶系になるのか確認のため混ぜてみました。これに少量の極黒を加えたらセピアのようになりそうです。上の方に載せたパープル×イエロー、パープル×ライトブラウンの見本とも色が違いますが、分量とか適当なせいかも。色味の変化の感じだけ参考にしてください。
パープル×ライトブラウンのほうが均一じゃない感じですね。元々のライトブラウン自体濃淡が強く出るので、その感じが残ってるんでしょうか。
最後は、基本的に混ぜない補色系の色です。
パープル、レッド、ピンクに、グリーンとイエローグリーンをそれぞれ混ぜてみました。理論上は補色同士を混ぜるとグレーになります。厳密に補色じゃないか分量が正確でない場合は、××色寄りの濁った色になります。
わざわざ作るほどの色でもない感じ…ですが、土色とか求めてる場合には使えそうです。
ストーリアの混色で作れる色の範囲。
ストーリアの混色で作れる色は大体下の範囲内の色で(かなり適当な図ですが)、彩度の高いペパーミントグリーンやスカイブルー、蛍光ピンクに近い超彩度のピンクは無理だけど、暗めの色と、それを水で薄めたなら色なら結構作れます。
エルバンのアンティークブーケ色をストーリアで作れるか?
ずっと混色して作ってみようと思ってたエルバンのアンティークブーケ色をストーリアで作ってみることにしました。
アンティークブーケって乾く前は黄色みが強いというか、ピンクよりくすんだ赤って感じなんですよね。モドキにはもう少し黄みと青みが必要な気もしますが、とりあえずこんなとこで妥協しました。まだピンクが強めです。同じ色に近づけるのは難しいですね。
乾燥後、水を垂らして少し待って拭いてみました。耐水性だけはしっかり。
混色の仕方。まずストーリアのピンクを精製水でかなり薄めました。計ってなかったけど7:1くらい? こんなに薄めて大丈夫かなってくらい水多めです。後は極黒をチビチビと足していきました。針の先に付くくらいの極少量を足していく感じ。途中で青みとして紫と青墨を少し足しました。ピンクを暗くしただけなので割と単純な色味です。アンティークブーケはほわぁっとした感じがあるんですが、モドキにはありませんね。
2年くらい放置したあとで見てみたら、かなり沈殿があって色が分離していました(振ったらまた混ざりましたが)。混色したら早いうちに使い切った方がいいと思われます。